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2018.12.04

全国の仲間からもらうエネルギー(福島県)

社団医療法人養生会かしま病院看護部主任

緩和ケア認定看護師

福島県看護連盟

岡田聡子

 

 

青年部に入ったきっかけ

 看護連盟に入会したのは、実際、新入職時に強制のようなものでした。なので、お恥ずかしい話ですが、連盟の役割や意味など理解しようともせずに「ただ会費を取られているだけ」の意識しか当時はありませんでした。

 当時は、看護の現場の多くの課題や問題が制度と関わっていることも知らずに、ただ日々不平不満を愚痴って終わっているだけのレベルでした。今思うと、そんな恥ずかしい自分自身だったと思います。

「東日本大震災を経験して今、伝えたいこと」シンポジストとしての経験

 東日本大震災の翌年、平成24年10月17日に「第6回全国ポリナビワークショップin福島~未来に向けて始めよう私たちから~」が開催され、北は北海道、南は九州から遠路はるばる福島の地へ、全国の若手看護師が集まりました。そこには、福島県を元気に、復興の後押しをしようという日本看護連盟の配慮があったのだと思います。

 その時「東日本大震災を経験して今、伝えたいこと」をテーマに、シンポジストとして登壇したことが、福島県看護連盟青年部として全国の皆さまとの初めての出会いとなりました。シンポジウムの中で「被災地のために何かしたかったけど、何もできなかった…」と涙ながらに話される全国の仲間たちの言葉は今でも忘れません。

 全国の若手看護師たちと交流するなかで、私よりも若い看護師が、愚痴をこぼすのではなく、現場の課題や問題をどう解決できるかを一生懸命考えている姿を目の当たりにして、それまでの自分自身が恥ずかしくなったことを今でも鮮明に覚えています。そして、出会った若手看護師一人ひとりが看護師としてのキャリアップを目指しながら、看護を取り巻く制度に関心を寄せ看護の未来を考えている、そんな姿に刺激を受けました。

 その後、福島県看護連盟青年部委員としての役割をいただき、連盟活動に参加することとなりました。

現場の声が届く実感

 連盟活動を通じて、それまで全く無関心であった政治、政策についてより深く学べたことはもちろんですが、看護師の代表として選出された国会議員の先生方と直接お会いして現場の声を聴いていただける機会を得られたことは、私にとって凄く大きなものでした。看護の代表が、現場の声を国会に届けてくださっているという実感を得られたことで、連盟活動の重要性を認識し、看護界の明るい未来をイメージすることできるようになりました。

全国の仲間と繋がる魅力

 活動を通して全国各地に看護の仲間ができました。

 現状に不満を持つだけでなく、それについてどのように行動すべきかということに関して真剣に話し合い、制度や政策について考えていきました。県・ブロックのポリナビを企画、運営したり、研修会の計画、準備の重要性や運営方法を学ぶことができました。そこで他人に情報発信するプレゼンテーション能力や資料の構成など、学びを深める機会を多く得られました。

 看護連盟の仲間には、様々な分野の専門・認定看護師、管理職や起業されている方々がいます。看護師としてのキャリアアップを考え、実際に行動に移している方々から刺激をいただき、自分自身の看護師としての人生をどう歩んでいくべきか、本当によく考えさせられました。悩むだけでなく行動に移す、そんな姿を見て、私自身もキャリアアップを目指して緩和ケア認定看護師のライセンスを取得するために進学を決意しました。所属施設での主任業務と福島県看護連盟青年部委員長、そして緩和ケア認定看護師ライセンス取得の掛け持ちは非常に大変でしたが、福島県いわき市から神奈川県藤沢市まで週2日バスで通いきれたバイタリティーを得られたのも、全国のみなさんからの刺激というエネルギーをいただいたからこそだったと思います。

イメージは覆されると思います

 平成30年6月をもちまして青年部を卒業しましたが、これからも自分自身ができることを模索し、これからの看護を魅力的なものにするために、影ながら連盟活動に粛々と参加し応援していきます。

 集まりに参加する機会が少なくなるかと思いますが、全国のみなさん、どうか忘れないでくださいね(笑)

 看護連盟というと、政治のイメージが強くて敬遠されがちですが、活動してみると、そのイメージは必ず覆されると思います。まだ連盟活動に参加されていない方には、ぜひ私たちの仲間になっていただきたいと思います。必ず良かったと思っていただけるはずです!

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