看護連盟NEWS
レポート:COVID-19に対して、都道府県看護連盟はどのように動いたか+2
COVD-19に対する長野県看護連盟の動き
4月30日 長野市の「シーマ観光バス」が、医療者応援メッセージのラッピングバスを走らせ、長野県看護協会を訪問し、看護連盟・看護協会の役員と記念撮影。この後、バスは、新人ドライバーの研修も兼ねて、安曇野地域や県内各地を巡った。
5月20日 県健康福祉部長に下記要望書を提出。
1 新型コロナウィルスに感染症対応している看護職に対する危険手当の支給および宿泊費の補助
2 妊娠中の看護職員の休業に伴う代替え職員の確保
3 看護師養成施設等におけるオンライン授業の実施支援および臨地実習に必要な感染防御対策物品等の配置
5月25日 自民党県議団看護問題懇話会会長の本郷一彦県議に、5月20日県健康福祉部長に要望書を提出した旨報告した。この日の報道に医療従事者に上限20万円支給とあった。
6月2日 長野県庁を訪問し、阿部守一知事に要望書を提出。
要望1 看護職に対する危険手当支給等について
要望2 妊娠中の看護職員の休業に伴う代替職員の確保について
要望3 看護師養成施設におけるオンライン授業等の実施支援について
阿部知事は理解を示し、他県の状況も踏まえて前向きに検討すると回答。
5月から6月にかけて、県知事、県健康福祉部長に「新型コロナウイルス感染症予防対策に伴う緊急要望」を行なった結果、7月県議会で下記のように承認され予算化された。
<要望事項及び結果>
1‐1 危険手当支給支援⇒要望承認(8月以降適応)
1‐2 ホテル等利用の補助⇒要望承認(4月に遡り適応)
2 妊娠中の看護師代替支援⇒対象者無しにて要望不採用
3‐1 看護師養成施設オンライン授業設備支援⇒要望承認(4月に遡り適応)
3‐2 臨地実習に必要な感染防護物品等の配置⇒実習補完に必要なシミュレーター貸し出し支援として予算化
8月24日 市立大町総合病院を訪問。4月に続いて、8月に複数名の陽性者を受け入れ。感染症病棟は、看護師長を中心にチームを組んで対応した。面会のリモート対応や患者荷物の受け渡しルール、検体採取のドライブスルー対応、受け入れ病棟の清掃や消毒など、院内体制の整備に努められた。なお、対応した看護スタッフは、家族にも自分が担当だったことを告げられずにいたという。今後冬に向け、検体採取環境の整備や換気環境の整備等準備が必要になるとのこと。医療消耗品(マスク、グローブ等)の価格高騰は、患者減による収入減に加えて経営に大きな打撃となっているという。今後の要望につなげていきたい。
8月25日 松本市立病院を訪問。2月のクルーズ船感染者受け入れに始まり、現在も陽性者を受け入れている。一般急性期病棟に感染症エリアを設置し、感染者の人数により柔軟に対応できるようにしている。看護スタッフは6名が専任で、2交替勤務。しかし、感染エリア内の清掃、リネン交換や一次消毒、ごみ処理等の業務は業者の対応不能となり、患者ケア以外の看護職の業務負担が増加。さらに感染への不安や役割の重圧等心理的負担も大きい。そのような中で、地域の皆さんが玄関を花で飾ってくださったり、小学生たちからの激励メッセージ等は本当に嬉しかった、と山名看護部長。松本市立病院では、コロナ陽性者の受け入れの実際や体制整備について、広報誌「えがお」に掲載している。
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