ベッドサイドから政治を変える!日本看護連盟

会長のマンスリーメッセージ

会長マンスリー
2019.06

持続可能な開発目標(SDGs)

 最近、レインボーカラーの襟バッジをつけている人々を見かける機会が多くなりました。何のバッジかご存知ですか。「持続可能な開発目標」を進展させていくためのバッジです。

 「持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)」は、2015年の国連サミットにおいて採択され、2030年までに達成すべき17のグローバル目標と169のターゲット(数値目標を含めた達成基準)が示されております。

 SDGsは、2000年に国連サミットで2015年を達成期限として採択された目標MDGs(ミレニアム開発目標)」に代わる目標として定められました。MDGsでは、極度の貧困と飢餓の撲滅、初等教育の完全普及の達成、乳幼児死亡率の削減など、主に発展途上国が抱える課題が目標として掲げられ、課題解決に向けての進展行動に地域格差などがあったことが指摘されました。そこで、SDGsでは、「誰ひとり取り残さないこと」を目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標が掲げられていることが大きな特徴です。

 世界各国において、既に、SDGに向けた取組みが行われております。日本でも、企業や団体により、2030年の目標達成に向けての様々な活動が展開されております。

 17のグローバル目標の中の一つに掲げられている「全ての人々に健康と福祉を」は、私たち看護職にとって最も関係の深い目標です。この目標の中には、妊産婦の死亡率、新生児死亡率や5歳以下死亡率の減少、エイズ、結核、マラリアおよび熱帯病などの伝染病の根絶、非感染症疾患(NCD)による早期死亡の減少、精神保健および福祉の促進、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成など13の達成基準が数値とともに示されています。

 初等・中等教育の中にはSDGsが既に取り上げられており、児童・生徒その保護者のSDGsに対する認識・関心が高まりつつありますが、SDGsの認知度は20%程度であるという報告もあります。看護職の間でも、SDGsに対する認識はまだまだ低いのが現状ではないでしょうか。看護基礎教育の課程(「国際看護学」などの科目で)でSDGs取りあげ、専門職としての認識・関心を高め、係わり・対応を徹底させていくことが必要です。

 達成目標年度の2030年まで10年しかありません。SDGsは政府や企業だけが取り組む目標ではなく、SDGsを特別なものとしてではなく、一人ひとりが目標達成に向けて,日常生活の中に浸透させていくことが大切です。2030年を「誰ひとり取り残さない」「将来の世代に負荷を残さない」世界に変えていきましょう。

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