会長のマンスリーメッセージ

会長マンスリー
2022.12

看護連盟の活動が実った 国家公務員医療職(三)級別標準職務表の改正

 秋の日はかけ足で過ぎ、年の瀬が迫ってまいりました。

 2022(令和4)年は皆様にとってどんな年だったでしょうか。看護連盟にとっては、まさに激動の年でした。

 1月の都道府県看護連盟会長会で友納理緒さんが組織代表にようやく内定し、これを受けて1月末に自由民主党の公認をいただきました。そして2月に開催された2021年度の通常総会で友納さんは正式に組織代表に選出されました。ここから参議院議員選挙まで約4か月という、異例の遅いスタートとなりました。友納候補はもちろんのこと、全国の看護連盟は、遅れを少しでも取り戻そうと、必死の活動を行いました。選挙期間中には、安倍元総理が銃撃されるという、あってはならない悲劇も起こり、様々な困難を乗り越え、見事当選を果たしました。友納候補、全国の看護連盟会員に改めて敬意を表します。そして友納議員が国会の場で大活躍されることを期待しましょう。

 全国の看護職は、なかなか収束の見えないCOVID-19パンデミック下、過酷だった看護現場を支え続け、現在もなお必死の努力を続けている看護職の活動が評価されて、10月には診療報酬で「看護職員処遇改善評価料」が新設されました。そして11月18日、「公的価格検討委員会」中間整理を受ける形で、人事院規則が改正され、国家公務員医療職俸給表(三)級別標準職務表が見直されました。これまでの看護連盟の政策実現のための活動が少しずつ実を結んできています。

 医療職俸給表(三)は国家公務員向けでありながら公立・民間病院・施設などが参考としているため、多くの看護職給与の見直しが行われると考えます。この勧告を看護職員全体の給与改善に波及させるために、国会議員、日本看護協会と連携し、様々な活動を通して声を上げ続けていきましょう。

 日本看護連盟は国の保健医療福祉政策の動向を的確に把握し、看護職が専門職として国民の健康と福祉の向上に貢献できるように、看護職の処遇および就労環境の改善を目指した活動を続けてまいります。

 今年一年本当にお世話になりました。皆さまお疲れ様でした。来年はさらに良い年にいたしましょう!

冨田 きよ子

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