看護連盟NEWS
レポート:COVID-19に対して、都道府県看護連盟はどのように動いたか[4]
COVID-19の最前線で懸命に患者の治療・支援に取り組む看護職たちをサポートするため、都道府県看護連盟は、行政や地方議員に働きかけてきました。
これまでの各県看護連盟の活動の記録をシリーズで紹介する第4回です。
(27)【埼玉県看護連盟】会員にマスクを配布、クラウドファンディングへの協力
・看護連盟からのメッセージを添えて、会員の所属施設及び個人会員、賛助会員に、合計1万枚のマスクを送付した
・協力企業が「応援Tシャツを着て、医療従事者の方々を応援しよう」というクラウドファンディングを立ち上げ、その売り上げでガウンを埼玉県看護連盟を通じて埼玉県下の施設に配布するという企画。役員や青年部、OBにご協力を呼び掛け、埼玉県看護連盟から240枚、岐阜県看護連盟からに80枚、ガウンが配布された。
(28)【京都府看護連盟】京都府知事・京都市長に要望書を提出
4月28日 京都府知事に要望書を提出:「看護を考える会」会長の津田大三京都市会議員と京都府看護連盟が提出。
要望内容 ①COVID-19患者に対応した看護職への危険手当の支給 ②当該看護職が帰宅せずホテル等に宿泊した場合の宿泊費の補助 ③臨床現場の看護師のPCR検査・抗体検査の実施 ④妊娠中の看護職員の休業に伴う代替職員の確保
5月25日 京都市長に同様の要望書を提出:「看護を考える会」の津田会長(京都市会議員)、橋村京都市会議員、吉井京都市会議員と京都府看護連盟が提出
(29)【千葉県看護連盟】聞き取り調査を元に過酷な現場の実態改善等を自民党県連に要望
3月~ 県東部の中規模病院や訪問看護ステーションから現状聞き取り調査。
4月3日 近隣訪問看護ステーションにマスクを100枚ずつ配布した際、状況を聞き取り
4月7日~ SNSを利用して、自民党千葉県連新型コロナ対策本部メンバーの県議と意見交換
4月20日 全会員施設にFAX送信で「新型コロナ対応の困難状況」の届出依頼
4月22日~27日 感染予防具の不足している施設に対し、県健康福祉部に直接配布状況の確認と発送依頼書を千葉県へ提出することとした
4月27日 千葉県自民党看護問題対策議員連盟会長以下看議連議員40名宛に要望書提出:危険手当等に加え、あまりにも厳しい病床の実態改善を「現場の声」を添えて要望
看護協会は千葉県健康福祉部部長に要望書提出
6月2日~8日 COVID-19患者受け入れ10施設の現状聞き取り実施
(30)【福井県看護連盟】福井県護連盟LINE@を活用して会員から要望を集め、県議会議員・国会議員に要望書を提出
3月13日~ 「福井県看護連盟LINE@」で潜在看護師への復帰を促し、ホームページからの登録が可能であることを呼びかける。看護協会のナースセンターを活用し、潜在看護師や、保健師の職場復帰で人材確保ができた。
3月16日 福井県看護連盟LINE@で現場で一番支援を希望する事柄を書き込んでもらい、県会議員・国会議員に直接届けると呼びかける。寄せられた要望に応じて、協会から手指消毒薬を、連盟から予防着を施設に届けた。ナースのメンタルケアについては、メールで連盟職員が対応。その他の要望は県議会議員・国会議員に伝え、看護管理者への対応は協会長が対応した。
4月20日 看護協会長と看護連盟会長が、福井県知事・自由民主党福井県支部連合会会長・福井県看護議員連盟会長宛に要望書を提出:①医療者に特別手当(1日最高4000円) ②宿泊費用の補助
4月21日 連盟購入で役員・支部長にマスク配布
5月20日 看護議員連盟の紹介で建設業から、各施設へマスク・予防着の寄贈の申し出:看護協会と看護連盟が預かり、マスク1万枚、予防着200枚の配布する
6月22日に稲田朋美衆議院議員、7月2日に滝波宏文参議院議員が連盟事務所を訪問。現場の状況や看護師からの要望を伝えることができた。
(31)【大阪府看護連盟】現場のマスク、防護服などの不足状況を確認し、自民党府連や看護を考える地方議員の会に要望
・メールやLINE等で会員から現場の状況について常に情報が届くようにした
3月25日 大阪府へ、府内病院へのマスクの配布等を確認。翌26日、支部長を通してマスク、防護服の充足状況を確認。施設によってはかなり不足している所あり。
3月31日 大阪府連へ要望、「看護を考える地方議員の会」の議員等4名にメールや直接状況を説明。のちにマスクの提供や防護具等の案内が来た
4月14日 衛生資材やフェイスシールドなどの業者の紹介等3社からあり、メール等で支部長を通して案内
4月 現場からの声で、看護学校の休校や実習病院の受け入れができない等の問題が寄せられ、卒業時の単位不足や国家試験の受験資格の問題について、たかがい恵美子参議院議員に直接声を届けた。
5月13日 大阪日韓親善協会より提供されたマスク2,000枚を各施設へ配布
6月11日 「DAGASHIで世界を笑顔にする会」から看護連盟と看護協会は駄菓子50,000個を預かり、各施設に配布。
7月8日 大阪選出の衆参議員4名との意見交換会の場で第2波に備えてPCR検査、抗体検査等の拡充について要請した。
7月18日 自民党岸田政調会長と大阪選出の4名の国会議員と医師会・歯科医師会・薬剤師会・看護連盟との意見交換会に、会長、副会長が出席した。
7月29日 堺市自由民主党、国会議員、府議会議員、市議会議員10名との意見交換会に、会長他6名参加して現状報告と要望をお願いした。
(32)【富山県看護連盟】知事、自民党県連への要望書提出、県内病院へサージカルマスク配布
4月2日 支部長から「現場の声」収集を呼びかけ。マスク等の不足深刻。
4月16日 感染症指定医療機関(県内5か所)と看護協会との第1回ZOOM会議傍聴。連盟会員のいる新型コロナウイルス患者対応の実際、課題等を情報共有
4月17日 サージカルマスク10,000枚発注。20~22日県内の連盟会員のいる病院および個人会員に配布。
4月23日 看護協会と連名で看護職に対する危険手当支給等の要望書を、県知事宛、自由民主党富山県議会議員会会長宛に提出。4月28日の臨時県議会で、議員会会長の質問に対して知事が全市町村での支給を目指すと回答(日額3,000~4,000円)。2月に遡及。
5月27日 5月25日に自民党県連女性部から預かった千羽鶴(万羽鶴)を5箇所の感染症指定医療機関へ持参。
※ホームページに、行事変更や連盟の取組等関連事項について掲載
(33)【石川県看護連盟】県知事へ要望書の提出、会員へマスク等の配布
・小藤看護協会長と野川看護連盟会長、連名で県知事に危険手当支給等の要望書を提出
- ・石川県議会定例会の関連委員会傍聴「新型コロナウイルス感染症の支援状況について」:小藤看護協会長、寺尾看護連盟幹事、野川看護連盟会長
- ・寄付を受けた医療用マスク・フェイスシールド等の施設への配布
①4月下旬(2500枚) :看護連盟入会の中規模病院30施設に配布
②5月初旬 (5000枚):感染者収容病院と石川県10支部と中小規模病院74施設へ配布
・5月上旬 500万円の寄付を受け、以下のように活用した
①石川県看護連盟入会員5300名分のマスク、マスクインナーを約80施設、個人会員、OB支部会員50名配布
②看護連盟学生会員等180名と新型コロナ感染収容ホテル勤務者にクオカードを届けた
③新型コロナ感染治療施設へ衣類等を寄付
(34)【東京都看護連盟】自民党都連に要望書提出、自民党都議会議員および都庁担当者と面談・回答を得る
3月下旬 地区理事・支部長にCOVID-19への対応に関する情報提供を依頼
4月1日 連盟入会施設の看護部長に電話での情報収集開始、3日に看護部長宛に情報提供依頼
4月9日 都議会自民党新型コロナウイルス感染症緊急対策チーム宛、現状と要望書提出(第1報)
4月17日 都議会自民党新型コロナウイルス感染症緊急対策チーム宛、現状と要望書提出(第2報):①COVID-19受け入れ施設へのマスク、防護服、消毒薬等の十分な支給 ②検査業者の導入 ③一般患者を受け入れる病床の確保 ④感染患者受け入れ施設への補償 ⑤提出書類の簡素化 ⑦看護職への危険手当、宿泊補償、休業補償等(危険手当、宿泊費の補助、マスクの支給など決定と回答を得る)、⑧COVID-19に関わる看護職に定期的なPCR検査
①~⑦の項目に回答をいただいた。
5月18日 自民党都連幹事長、都議会自民党幹事長、政調会長、政調会長代理、総務会長都議会議員2名、事務局長、福祉保健局総務部長・統括総務課長・物資支給担当者と面談、回答を得る。同時に現状と要望書提出(第3報)
5月25日 協同組合青森県黒にんにく協会より提供された黒にんにくを29施設に配布
7月10日 「DAGASHIで世界を笑顔にする会」から駄菓子60,000個以上を預かり、都内の施設など70か所以上に配布
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