会長のマンスリーメッセージ

会長マンスリー
2025.03

看護の課題、どうなる?

 2025年3月24日、東京・九段の靖国神社でソメイヨシノが咲き、都心でも開花が発表されました。皆さんが住んでいる地域はいかがですか?

 国会では新年度当初予算等をめぐる与野党の攻防が激しさを増しています。予算、税、企業・団体献金等の問題は、いつ、どのように決着するのか。今大事にしなければならないことは何なのか考えさせられます。

●石田まさひろ議員の国会での質問

 3月21日には、参議院予算委員会で石田まさひろ議員が質問しました。NHKの中継が入っていたのでご覧になった方も多くいらっしゃったのではないかと思います。

 質問の中心は「医療・介護の危機」です。医療・介護従事者の所得向上を訴え、物価等にスライドする診療報酬・介護報酬体系の見直し、さらには看護専門学校が定員割れを起こし、やがて地方の急性期病院の人材が足りなくなることを見越して、看護教育の在り方の見直しも訴えました。

 4月には医療・介護・福祉の現場を守る参議院議員有志による「医療・介護・福祉の現場を守る緊急集会」が開催されるようです。

  「参議院インターネット審議中継」より

上記QRコードでアクセス→「予算委員会→2025年3月21日→石田昌宏(自由民主党)」で視聴できます。

●日本看護協会による関係省庁への要望

 日本看護協会は2月から3月にかけて、次々と行政に要望書を提出しました。

 厚生労働省老健局と医薬局へは「在宅・介護領域での人材確保や税制措置」を、こども家庭庁へは「『性と健康の相談センター事業』の相談支援体制の充実強化および看護職の活用」を、雇用環境・均等局、労働基準局への要望は「夜勤・交代制勤務者の負担軽減策の実施など看護職の労働環境の整備」を、そして文部科学省初等中等教育局へは「高等学校衛生看護科における准看護師養成の停止」、高等教育局へは「大学4年間での看護師教育、保健師・助産師教育の大学院教育への移行」を、そして厚労省医政局と保険局へは「人材確保の強化や専門性の高い看護師の活用」です。

 どの要望も看護職にとっては重要な課題で、提出された要望がどのように審議され、どのような結論が導き出されるのか、注視していく必要があります。

左記QRコードで日本看護協会ホームページ「ニュースリリース」にアクセス。

要望書全文が閲覧できます。

 

●保健師・助産師・看護師国家試験の結果

 一方、新たな看護の仲間が誕生しました。

 厚生労働省は3月24日、保健師・助産師・看護師国家試験の合格者を発表しました。保健師は出願者数7716人、受験者数7658人、合格者数7196人で合格率94.0%。助産師は出願者数2065人、受験者数2050人、合格者数2027人で合格率98.9%。そして、看護師は出願者数6万3819人、受験者数6万3131人、合格者数5万6906人で合格率は90.1%でした。

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