会長のマンスリーメッセージ

会長マンスリー
2022.08

看護界が一つになって処遇改善の実現を!

 自民党の圧勝で終わった第26回参議院選挙、看護職代表の友納理緒さんが見事に当選を果たしました。皆様、おめでとうございます。自民党の18人の当選候補中11番目でした。1・2番は特定枠ですので実質9番目での当選で、看護界の底力を示すことができ、多くの皆様のご支援をいただいた賜と喜びにくれております。         

 COVID-19の変異株の感染が拡がりつつあり、心配の中の選挙戦でしたので、無事に終えた安堵感だけでなく、嬉しい結果がもたらされたことを喜んでおります。新人で自由民主党の公認取得が本年1月、組織決定が2月という中で、4か月半の短期集中の決戦でした。コロナ最前線で働く看護職に候補の名前が届いているだろうか、投票に行ってくれるか、行かれるか、本当に心配で心配の日々でした。

 期日前投票のキャンペーンをしましたが、如何だったでしょう? 私にとっては、不安が付きまとう選挙戦でしたが、後半の手応えは確実にありました。友納候補は選挙期間中、日本全国を駆け巡り、激しい熱さや大雨にもめげることなく、47都道府県の連盟会長や会員と連帯を結び動ききりましたが、全国区は残酷区と言われるとおりの大変な選挙戦でした。そして、日本は広い!と実感した次第です。

 次回は、もう少し効率的な動き方、回り方を検討すべきという反省もありました。今回は、SNS戦略としてTwitter・Line・Facebook・Instagramや動画配信等にも積極的に取り組みました。どのように受けとめられたのかは、このあとすぐアットランダムに抽出させていただいた会員アンケートで、結果が出ると思いますので楽しみにしましょう。

 選挙運動は、取り組んだ熱量がそのまま結果に反映するとよく言われますが、それは、各人の胸の内にのみ分かることでしかないでしょう。“終わり良ければすべて良し”ということです。

 いずれにしろ、看護連盟のミッションは、国会に看護職議員を送り出すことですから、最低限の役割を十分に果たしたことになるでしょう。今後とも看護職議員の活動を見守っていただきたく、お願い申し上げます。                                   

 今回の選挙は、看護職の処遇改善がかかったものでしたが、168万人に行き届くには長い道のりが想定されます。公定価格で長い間低く抑えられてきた医療職3表の俸給を見直すチャンスがそこまで来ています。この千載一遇の時を逃すことなく、すべての看護職のために、日本看護連盟は頑張りどころと考えます。どうぞ、看護界が一つになって、実現に向かって進んで欲しいと願っています。

 2019年以降、COVID-19の感染の恐怖と対処が付きまとった連盟会長生活でした。

 その日常は、考えていた以上に多忙でハードでした。日々、想定外のことが起こり、時間という制約の中で、連盟のルールに則り判断をしてきました。あの時そうしていたらと言う思いがなくはありませんが、すべての判断は、連盟組織を大切に思うベースの行動でした。多くの皆様のお力をいただきながら、成し遂げることができたと感謝しております。

 3年後には“看護は一つ”の言葉どおり、さらに大きな力を発揮できる集団になることを期待しております。

 日本看護連盟会長マンスリーをご覧いただき、ありがとうございました。

大島敏子

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