会長のマンスリーメッセージ

会長マンスリー
2021.11

総選挙と政策懇談会

第49回衆議院選挙が自民党単独安定多数で終了し、小選挙区で55.33%の投票率でした。期日前投票は、公示日翌日から投票日前日まで行われ、全国5940か所、市役所や学校や商業施設等で行われました。新型コロナウイルス対策もあって前回より600か所も増えて、分散投票を呼び掛けていたようですが、総務省によると、期日前投票の投票者数は、2058万4847人で有権者に占める割合は19.49%であったそうです。

【手ぶらで期日前投票】

私も期日前投票をした一人でしたが、投票所入場整理券を持たずに市役所の支所に出向くという初めての体験をしました。いわゆる手ぶらで選挙をしに行ったのでした。その手順は、整理券のない人用の受付で、住所・氏名・生年月日に投票日当日に行かれない理由、仕事・旅行・買物・その他等から選び、所定の用紙に記入し、それをもって投票所へ。

投票所には、3人の人が座っていて「受付の人」はコンピュータ端末に私の名前を打ち込み「選挙人名簿を確認する人」が名簿を対照してくれて「投票用紙を手渡す人」から投票用紙を貰い、記載台で小選挙区の意中の候補者を選び、次に比例の政党を選び、折りたたんで投票箱に入れました。

この一連の投票動作が余りに簡単で、時間もかからずスムースだったので、面食らうほどでした。日本の国には、このような便利な制度があることに驚きました。

期日前投票は公職選挙法の改正に伴い、2003年から始まったそうですが、都道府県ごとに多少ルールが違うようですから、それぞれの住んでいるところはどうか調べてみることも面白いと思いました。

ちなみに選挙で使われる投票用紙は、木製パルプでつくられた紙ではなく、ポリプロピレン樹脂を原料として、折りたたんでも自然に開く性質を持ち、開票作業の効率性を高め、計数機を通す時に偽造紙を見やぶることができるのだそうです。

【不在者投票】

また、今回の様にコロナ禍で、3か月以上住民票がある自治体の選挙区に帰れないケースでは、あらかじめ手続きをすれば、今いる市町村で投票できる制度が「不在者投票」という制度です。この場合は、住民票のある市町村の選挙管理委員会に郵送などで投票用紙を請求し、どの市町村で投票したいかを伝えます。市町村によっては、オンラインの請求もできますし、期日前投票所でも投票ができます。不在者投票は、病院や老人ホームや特養などでも行われていますので、各職場で患者さんや利用者さんを通して見聞きすることがあるでしょう。この制度で見落としてはならないのが、住民票の届け出のことです。住民票は、特別なことがない限り、引っ越した日から14日以内に移すことが法律で決められています。手続きをしないと、5万円以下の過料に科されることもありますから注意しましょう。

【予算・税制等に関する政策懇談会】

毎年、次年度予算が立てられる時期に自民党で開かれる懇談会ですが、令和4年度予算・税制等に関する要望を各団体が訴え、関係議員も出席し発言する機会になってます。参加した団体は、日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会・日本産婦人科医会・日本助産師会・日本歯科衛生会・日本柔道整復師会に日本看護協会と日本看護連盟です。各団体が3分くらいで様々な要望を、資料を提示しプレゼンテーションします。これに対して、各団体の関係議員が援護する発言をします。今回の看護界の要望は、当然のことながら、公的価格で低く抑えられている看護職給与、基本給の引き上げについてです。皆が一律に上がることが望ましいが、3%を段階的に、すべての看護職を対象に確実に行っていただきたい。ということでした。限られた財源の中で、診療報酬に組み込まれたのでは、各看護職に確実に届くとはかぎりません。確実に手元に届く方法で実行するように、医療職🉁表の制度設計をしっかりしていただくように粘り強く言ってきました。

こんな形で、政権与党に直接要望・意見できる日本看護連盟の役割をお知らせしたいと思いました。

自民党の政策懇談会

政策懇談会で発言

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