会長のマンスリーメッセージ
美しく心寄せ合い看護連盟の総力を発揮
満開の桜の花を愛でながら心和むひと時を過ごしている中で、新元号「令和」(「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」そうです)の発表に接し、新しい時代への期待感と、新しい時代を自分たち自身で切り拓いていかなければという身も心も引き締まる思いでおります。
一方、今月は、統一地方選で、みなさまご多忙の日々を送っておられることとお察し申しあげます。
さて、いよいよ第25回参議院選が目前に迫ってまいりました。日本看護連盟だけではなく、全国比例区では、それぞれの職能団体が組織を代表する国会議員を国政の場に送るために必死になっております。これは、各団体が抱えているさまざまな課題を解決するためには,政治の力が必要であることを実感しているからです。
法律の改正、新たな法律の制定は国会の場でしか行うことができません。昭和23年に制定された保健師助産師看護師法は、2900近い法律が存在している中で、今日までの70年間に26回もの改正が行われ、平成4年には「看護師等の人材確保の促進に関する法律」が新たに制定されております。これは、歴代の看護職を代表する国会議員の先生方の想像を絶する行動力と政治力の賜物です。
日本看護連盟のホームページに設けられている会員アンケート「現場の声をお聞かせください」の欄に寄せられる会員のみなさまからの意見や要望の多くは、労働環境、給与に関する事柄です。これらの事柄も、看護系の国会議員の先生方の政治力よって解決されていくのです。
2018年6月に制定された「働き方改革関連法」では、「労働基準法」において5日間の年次有給休暇の取得が義務化され、「労働時間等見直しガイドライン」で勤務間インターバルの確保が努力義務化され、「過労死等の防止のための対策に関する大綱」で夜勤対応を行う医療従事者の負担軽減が盛り込まれました。
2018年の診療報酬の改定の際に、入院医療の「7:1」看護配置基準の「廃止」をめぐる議論が行われる中で、「7対1」を存続することができました。また、2019年度から看護師(国家公務員)の夜勤手当が、20年ぶりに引き上げられます。これらは、看護を代表する国会議員の先生方の活動成果です。
山積する看護に関する課題を一つひとつ確実に解決していくために、会員のみなさまの総力をあげ、看護連盟の政治力を強化し、国会議員の先生方が活動しやすい場を提供していこうではありませんか。
7月の参議院選に向け「日本看護連盟の底力」を全開させましょう。
会長のマンスリー
メッセージ