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日本看護連盟平成29年度通常総会開催 次期参議院選組織内候補予定者を決定
平成29年度日本看護連盟通常総会が6月15日、東京プリンスホテル(東京都港区)で開かれました。組織力の強化を最優先課題とし、会員数の増員目標や規約・細則等の見直し準備の着手などを盛り込んだ本年度の活動計画案や予算案など、6議案が審議され、すべて原案どおり可決されました。また、石田まさひろ参議院議員を第25回参議院議員選挙の組織内候補予定者に決定しました。
通常総会には全国から約2000人が出席。冒頭、草間朋子会長があいさつし「教育の充実、就労環境の改善など、現在の看護職の大きな課題を解決するためには、制度化・法制化することが非常に重要です。看護政策を実現していくためには、看護連盟が政治をしっかり動かせる力強い組織になる必要があります。しかし近年、会員数が横ばいであることに大きな危機感を持っています。看護連盟の活動の重要性を看護職のみなさんにしっかり伝え、会員数の確保に努めていかなければなりません。みなさん一緒に力強い組織をつくってまいりましょう」と呼び掛けました。
続いて、来賓として、日本看護協会の福井トシ子会長、自民党の高村正彦副総裁、塩崎恭久厚生労働大臣、自民党の下村博文幹事長代行と田村憲久政調会長代理が、それぞれ祝辞を述べました。
議事では、本年度のスローガンとして「ベッドサイドから政治を変える!~看護政策実現に向けて、自ら活動する力強い組織をつくる~」を可決。続いて本年度の活動計画案を審議し、原案どおり可決しました。
活動計画では、組織力の強化に向けて、本年度の会員増員目標を1万人とすること、潜在看護職に連盟加入を働きかけること、青年部の位置づけや役割の明確化を含めた規約・会則の見直し準備を行うことなどが示されました。また、政治力の強化を目的に「現場の声」を集約して要望書などにつなげる、各都道府県の看護政策に理解を示す国会議員への支援体制強化といった活動も盛り込まれました。
役員改選では、二階堂一枝幹事らが退任。副会長が2人体制となり、西城嘉子副会長、伊藤加代子幹事、奥本信子幹事、杉本明子幹事、前田和哉幹事、勝又浜子幹事、佐藤澄子監事を選出し、植岡道玄監事が再任されました。また、本年度は8名が新たに名誉会員に加わり、代表して富山県連盟推薦の稲田まつ江さんに名誉会員証が贈られました。
総会に続き、国政報告会が行われました。たかがい恵美子議員は、今後2年間を「耕しの時間」として全国の連盟支部を訪問していくことを表明し「地域に溶け込んだ支部の思いをつぶさに聞いていきます。看護の未来を一緒に考えて行きましょう」と呼び掛けました。あべ俊子議員は、妊娠中の保育園の予約、早産の場合の育休期間などに関する制度を実現できたのは「看護連盟の『現場の声』を常に念頭に置いて政策を作り上げているから」と語り「みなさんとともに政策を作り上げていきます」と訴えました。木村弥生議員は、選挙区である京都3区での活動、環境や防衛政策の理解にも力を入れていることなどを紹介しながら「看護職としての誇りを持って政治活動に努めていきたい」と語りました。石田まさひろ議員は、職場環境の改善、自律した看護の実現などの政策課題に取り組んでいく決意を示しました。また、組織内候補予定者に決定したことを受けて「与えられた使命をしっかりと果たすため、これからも政治活動に邁進してまいります」と力強く語りました。
(写真)
1 開会の挨拶をする草間会長
2 来賓挨拶を行う福井日本看護協会会長
3 来賓挨拶をする高村自民党副総裁
4 来賓挨拶をする塩崎厚生労働大臣
5 来賓挨拶をする下村自民党幹事長代行
6 来賓挨拶をする田村自民党政調会長代理
7 新役員のみなさん。右から、西城副会長、伊藤幹事、杉本幹事、勝又幹事、前田幹事、奥本幹事、佐藤監事を選出し、植岡監事
8 国政報告を行うたかがい恵美子参議院議員
9 国政報告を行うあべ俊子衆議院議員
10 国政報告を行う木村弥生衆議院議員
11 第25回参議院議員選挙の組織内候補予定者となった石田まさひろ参議院議員の国政報告
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