日本看護連盟について

会長あいさつ

会長 髙原静子 

組織力・発信力の強化を目指し

 第14代日本看護連盟会長に就任いたしました。

 日本看護連盟は、昭和34年に誕生以来、看護界の改革を実現してきた先人たちの活動を基盤に、日本看護協会と連携・協働しながら様々な看護界の課題解決に向けた取り組みを進めてきました。

 国は2040年を見据え、全世代対応型の持続可能な社会保障を構築するため、社会保障制度改革を加速させています。少子超高齢社会にあって、あらゆる場で看護が必要とされ、今まさに看護職の活躍が求められています。

 そのような中で、看護職員の確保に関する様々な課題が明確になってきました。同時に、看護職員の過酷な労働環境は多くの国民の知るところとなり、現場の課題の解決なくして看護職員の確保が困難であることも改めて明らかになりました。

 また、今日の医療現場での医療従事者の「働き方改革」が課題となっており、タスクシフト/シェアを推進するため、看護職員の業務内容や多職種との関係性が大きく変化しつつあります。対象者のQOLの確保のためには、それぞれの専門職のパートナーシップのもとで専門性を発揮していく本当の意味でのチーム医療が求められています。医療・看護ニーズの増加、多様化、複雑化に十分応えていくため、これまで以上に看護職員の量的確保に加え、看護職員一人ひとりの資質の向上と就業継続を図る施策に注力しなければなりません。

 看護職員が役割を果たし、誇りを持って活躍できる環境整備は不可欠です。そのためには、教育、臨床、地域等の現場での改善・改革に向けた努力の積み重ねが必要であることは当然ですが、政策を決定する国会や地方議会の場で看護の声や意見を代弁することができる人材を国会に送り出すことが重要です。

 政治の力は、行政の迅速な対応を促します。「現場の声」を届ける私たち組織の声こそが、政治を動かす原動力となります。日本看護連盟と日本看護協会の連携はもとより、各都道府県におかれましても看護連盟と看護協会が連携し、それぞれの地域で政治力を遺憾なく発揮することが重要になります。緊密に意思疎通を図り、看護政策の実現のため、ともに力を合わせ進んでまいりましょう。

 今後とも日本看護連盟の活動にご理解をいただき、ご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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