看護連盟NEWS

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2021.02.24

看護業務の効率化先進事例アワード 2020

2月17日、「看護業務の効率化先進事例アワード 2020」表彰式・事例報告会がウェビナー形式で開催されました。

これは、厚生労働省補助事業「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」により、昨年度から実施しているもので、今回で2回目です。看護職が勤務している医療・介護保険施設等において、看護業務の効率化に関する優れた成果を上げ、医療・看護ケアサービスの充実を実現した取り組みを行っている施設に授賞されます。

 

今回は応募56件のなかから、10施設が受賞しました。選考は、医療安全が確保されていること、先進的・先駆的であることを前提に、①優れた看護業務の効率化を実現している、②看護業務の効率化により、患者等にもたらされた効果が大きい、③普及のしやすさ、の三つの観点から行われました。

昨年度とくらべ、訪問看護ステーションの応募が約2倍となり、また新型コロナウイルス感染症に対応するための取り組みが多くみられました。

 

受賞施設の事例は、「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」ポータルサイトで詳しく見ることができます。

https://www.kango-award.jp/index.html

 

左から、開会挨拶を行う福井トシ子日本看護協会会長、山本博司厚生労働省副大臣、全体の講評を行う尾形裕也九州大学名誉教授、閉会挨拶を行う熊谷雅美日本看護協会常任理事

 

【最優秀賞】「訪問看護におけるエコーによるアセスメント導入とICTを使った医師との連携」株式会社トラントユイット訪問看護ステーションフレンズ(北海道)・保坂明美取締役所長

【最優秀賞】「チーム医療による新たな手術室運営方法の確立―組織を巻き込んだ3カ年計画の取り組みを通して―」広島県厚生農業協同組合連合会廣島総合病院(広島県)・馬場崎喜美子看護部長

【優秀賞 業務改善部門】「ICTツール×ウエブ会議最大活用による業務効率化への取り組み」株式会社デザインケアみんなのかかりつけ訪問看護ステーション(愛知県)・藤野泰平代表取締役社長

【優秀賞 タスクシフト・多職種連携部門】「入退院支援の活動からつなぐ看護へ―外来でのスクリーニングを看護計画に直結させる―」公立羽咋病院(石川県)・玉田千秋副看護師長

【優秀賞 AI・ICT等の技術の活用部門】「ウィズコロナでICT促進!―患者と家族をつなぐオンライン面会の取り組み―」社会医療法人柏葉会柏葉脳神経外科病院(北海道)・岩松力看護部長(左)、寺坂俊介理事長・院長(右

【奨励賞】「排尿ケアチームの立ち上げ―患者のQOL向上を目指して―」社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院(埼玉県)・小林裕美看護副師長

【奨励賞】「職種間において協働意識を生み出す取り組み」医療法人健和会柳原病院(東京都)伊藤直美主任(左)、吹田絹恵総看護師長(中)、小野寺利奈地域包括ケア病棟師長(右)               

【奨励賞】「時間外支援夜勤の導入―長年課題だった看護師の夜勤負担軽減への取り組み―」医療法人共栄会名手病院(和歌山県)・稲垣伊津穗看護部長

【特別賞】「整形外科分野における術後病衣の工夫」医療法人社団おると会浜脇整形外科病院(広島県)・大西裕美子看護部長

【特別賞】「障がい者ベッドメイキングチーム委託業務の導入」 一般財団法人潤和リハビリテーション振興財団潤和会記念病院(宮崎県)・西橋富美江副看護部長(左)、日髙仙子看護部長(中)、小柳優美子副看護部長(右)

 

また、この事業では昨年の受賞取り組みと同様の取り組みを行う施設を支援する「試行支援(コンサルテーション)事業」を実施しています。事例報告会では、本年度受賞施設の報告に続き、試行支援による事業の実施状況報告もあわせて行われました。

 

【2020年度試行支援事業実施施設の報告】

◎一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院

「ユニフォーム2色制」と「ポリバレントナース育成」による持続可能な残業削減への取り組み(一般社団法人熊本市医師会熊本地域医療センター)

 

◎医療法人三星会茨城リハビリテーション病院

看護記録に要する時間削減の効率化への取り組み記録―内容の標準化とリアルタイム記録に焦点を当てて―(県立広島病院)

 

◎伊南行政組合昭和伊南総合病院

病棟薬剤師との役割委譲・協働による病棟薬剤管理業務の見直し(社会医療法人石川記念会HITO病院)

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